Indeedの効果的な運用方法を徹底解説!応募者を増加させるには?

 現在の日本では少子高齢化による働き手の不足から、よりスキルの高い人材の獲得や、人材と企業とのマッチングが採用担当者にとって重要な課題となっています。また世界的規模の感染症の影響などにより、企業における人事採用の状況も変化を余儀なくされているのではないでしょうか。

人材採用方法(募集方法)は様々にありますが、中でも近年注目されているのが「Indeed(インディード)」です。すでに利用している企業も多いと思いますが、効果的な運用はできていますか?利用をしていても、応募している人材から応募が無いのであれば実施している意味が無くなってしまう恐れがあります。そこで今回は、Indeedの効果的な運用方法や、成果を出すためのポイントについて解説していきます。

Indeedの効果的な運用方法を徹底解説!応募者を増加させるには?

 1、Indeed(インディード)とは?求人媒体との違いと掲載方法

 1−1 Indeedは求人サイトではなく一括検索エンジン

 1−2 Indeedへの3つの掲載方法

 1−3 Indeedの仕組みを知って、求人情報を掲載しよう

 

2、Indeedの運用に必要な条件

 2−1 人材の採用を主な業務として担当している人が必要な理由

 2−2 Web広告に詳しい人が必要な理由

 2−3 文章を書くことが得意な人が必要な理由

 

3、Indeedの広告運用で成果を出す3つのコツ

 3−1 無駄クリックを削減する

 3−2 予算の適正配分

 

 3−3    運用開始後のPDCA

 

4、まとめ

 

1.Indeed(インディード)とは?求人媒体との違いと掲載方法

この章では、Indeedの仕組みと、従来の求人媒体との違いについて説明します。

1-1 Indeedは求人サイトではなく一括検索エンジン

 

Indeedは、「求人情報専門の一括検索エンジン」です。従来型の求人サイト(求人媒体)とは仕組みが異なります。

従来型の求人サイト・媒体は、有料の求人広告を各サイトや紙媒体へ掲載します。そのため掲載対象になっていない媒体では当然表示されません。

また、従来の求人サイト・求人媒体では、求職者がまずその媒体に登録することが前提になります。人事担当者はその求人サイトや媒体の中で応募があった人材から採用者を探すことになります。そのため、対象の媒体に登録していない人材とは出会うことはできません。

一方、Indeedはネット上に存在する求人情報を自動的に探し出して、無料で掲載します。その中には、有料広告だけでなく無料掲載広告も含まれます。そのためネット上に存在する求人サイト・求人媒体のほとんどをIndeed内部で網羅、検索できるようになっており、情報が非常に多くなっています。他の媒体を使わずとも、Indeedで検索するだけで多くの求人情報が得られるため、求職者にとっては非常に便利で手間のかからないシステムとなっています。

また、優れた人材を発掘したい採用担当者にとっても、一つの求人サイト内に留まらず表示されるIndeedは、求職者からの閲覧機会を増やしてもらえるメリットがあります。一方で、indeed独自の掲載順序の仕組みなどを理解していないと、求人ページや広告を作っても、上位に表示されず、求職者の目にとまりづらくなるという注意点もあります。

1-2 Indeedへの3つの掲載方法

ここではIndeedに自社の求人情報を掲載するための3つの方法を説明します。

 

【掲載方法1】オーガニック求人①直接Indeedに求人情報を入力する(無料)

Indeed指定の求人募集フォーマットに情報を記載し、表示される方法です。この場合、アカウント登録が必要になります。アカウント登録後、求人情報を入力し、公開設定すると掲載されます。ただし、この方法では非常にシンプルな、文字だけの掲載になります。

 

【掲載方法2】オーガニック求人②自社運営の求人募集サイトをIndeedと連携す

自社で作成した求人サイトで求人募集を行っている場合、Indeedと連携することで、その求人情報がIndeedに掲載されます。この場合、Indeedの「掲載条件」を全て満たしている必要があります。

文字だけの情報より、求職者にとっては企業の情報や仕事内容、欲しい人材についての詳細が視覚化されているため、訴えかける力は強いと考えられます。自社サイトのため、求人情報を自由なタイミングで最新のものに更新できることもメリットです。

ただし、上記2つの無料掲載求人は、掲載してから時間が経つと掲載順位が下がります。順位が下がると求職者の目に留まりづらくなります。

 

【掲載方法3】スポンサー広告(有料)

掲載方法は無料掲載と同じですが、有料オプションのため、スポンサー求人枠に掲載することができます。

 

スポンサー求人枠は必ず上位に配置されるため、求職者に見てもらえる可能性が高まります。また、クリック数は無料の求人の最大5倍が期待できるため、応募数を短期間で増やしたい場合に有効な掲載方法といえます。

 

1-3 Indeedの検索順位を上げるカギ。アルゴリズムを理解しよう

Indeed広告が掲載される順位は独自のアルゴリズムによってランダムに決まります。

アルゴリズムの詳しい内容はあまり公にはされていないですが、「検索キーワード」「求職者の検索・行動履歴」「求人の詳細ページの内容」の3点のマッチ度によって、求職者のニーズに最も合致すると思われる求人が表示されるようになっています。

求人広告の掲載順位を高めるためには、自社の求人原稿のキーワードや詳細ページの内容を求職者のニーズに合うものに変更しておくことが一番重要です。

 

しかし、求職者のニーズはその時々によって変化するため、GoogleのSEO対策と同様に、Indeedの検索エンジンに好まれる仕様にページを変更することが最も掲載順位や効果出しに有効と言われています。


 

《Indeedで効果の出やすい企業》

・多数の店舗・拠点をもっている企業

・多数の職種で募集を行っている企業

・アルバイト・パート採用に困っている企業

・人材会社(派遣、紹介)


 

上記のような企業の求人が効果が出やすいと言われています。

  • 2、Indeedの運用に必要な条件

Indeedの運用は誰でも行えますが、Indeedの運用を成功させるためには、ポイントを押さえなければなりません。

次はIndeedの運用を成功させるための条件を解説します。ポイントとしては、「Indeedを運用できるリソースがあるか」が重要です。リソースとは、必要な人材や費用のことです。

 

Indeedを運用する場合「人材の採用を主な業務として担当している人」「Web広告に詳しい人」「文章を書くことが得意な人」が自社内にいることが重要といえるでしょう。

2−1 人材の採用を主な業務として担当している人が必要な理由

採用担当が必要な理由は、Indeedに求人情報を掲載したからといって、自動で求人応募が集まるわけではないからです。

Indeedで求人応募を集めるためには、求人広告がクリックされるたびに発生するクリック単価の予算を調整したり、求人情報の見直しをしたりと、求人広告の運用を行う必要があります。

 

Indeedの求人広告の運用は、ほかの業務と並行しながら行うことは難しいため、採用担当の人がいると安心でしょう。

 

2−2 Web広告に詳しい人が必要な理由

Web広告を運営するうえで、SEOやSEMといったWebマーケティングの知識が必要となってきます。

SEOとは、検索エンジンでキーワードを入力して検索を行った際に検索結果一覧に表示されやすくする方法をいい、SEMとは、検索エンジンで行うマーケティングの総称を指します。

もし自社にWebマーケティングの知識のある人がいない場合は、広告運用を行った際にわからないことが生じても、どのように対策を打てばよいかわからないこともあるでしょう。

 

効率的に広告を運用していくためにも、Webマーケティングの知識のある人が自社内にいたほうが安心です。

2−3 文章を書くことが得意な人が必要な理由

Indeedに求人情報を掲載する場合、求人票を自社で作成する必要があります。

求職者が応募したくなる求人票を作成するためには、求職者に自社の魅力を正しく伝えることが重要です。

読みやすくわかりやすい文章を作成できないと、求職者に求人票を読んでもらいにくくなるため、文章作成を得意とする人がいるとよいでしょう。

 

Indeedに掲載されている求人広告の中から、自社の求人情報に興味を持ってもらえるような文章を作成することができれば、応募率アップにつながるのです。

  • 3、Indeedの広告運用で成果を出す3つのコツ

運用のポイントは様々ありますが、まずはこの3つができていれば成果が出しやすくなります。まずこのポイントから実践なさってみてください。

 

3−1、無駄クリックを削減する

効果的な運用で重要なポイントの1つは、採用ターゲット以外のクリックを極力減らすことです。

具体的には「職種名の工夫」と「配信エリアの絞り込み」が必要になります。この2点を実践することで無駄な予算の消費を大幅に減らすことができます。

 

「職種名の工夫」

職種名は具体的に分かりやすく記載する必要があります。


 

例1:2t車のドライバーで酒類のルート配送を行う募集の場合

× ドライバー …車両の大きさや何を運ぶか分かりません。

△ 2tドライバー …車両の大きさは分かるが何を運ぶかが分かりません。

〇 2t酒類ルート配送ドライバー …車両の大きさや運ぶ荷物が分かりクリック後のギャップが生まれません。


 

例2:特別養護老人ホームでの介護スタッフ(介護福祉士の有資格者)募集の場合

× 介護スタッフ …どのような施設で働くか?必要な資格があるのか分かりません。

△ 特別養護老人ホームでの介護スタッフ …働く施設は分かるが必要な資格が分かりません。

〇 特別養護老人ホームでの介護スタッフ(介護福祉士資格者限定)…働く施設と必要な資格がわかりクリック後のギャップが生まれません。また一覧画面で有資格者限定の募集とわかるようにすることで無資格者のクリックを減らすことができます。


 

Indeedはタウンワーク、バイトル、マイナビバイトなど、既存の求人広告の効果出しとは違う考え方が必要です。今までの求人広告ではとにかく詳細の求人情報を見てもらうために、職種名でターゲットが絞り込まれるような記載をしないケースがほとんどでしたが、クリック課金型のインディードではターゲット以外の方のクリックを極力減らす必要があります。クリックが大量に発生することで多くの予算が無駄に使われてしまうので費用対効果の悪化に繋がってしまうのです。

 

「配信エリアの絞り込み」

インディードには案件毎に配信エリアを絞り込む機能があります。正社員採用であれば60分、アルバイト採用であれば30分前後が通勤の目安です。それを参考にしながら配信エリアを絞り込むことで採用可能性の高いエリアにいる求職者のみに広告を配信できます。とはいえ、求職者の行動履歴に基づいて表示される情報は変わること、求職者は移動中にも仕事を探す可能性が高いことを考えると絞り込みをし過ぎてしまうと効果が出ないという状況にもなりかねません。難易度の高い案件であればある程度広いエリアに配信していくのが良いでしょう。

 

3−2、予算の適正配分

2つ目のコツは予算を適正に配分する事。具体的にはコストと採用スピードを考慮した上での「クリック単価の設定」と難易度に合わせた「キャンペーンの設定」をする事です。それぞれ詳しく説明していきます。

 

「クリック単価の設定」

クリック単価の初期設定は基本的には過去の同様案件での成功事例をベースに決定していきます。どれくらいの単価になりそうか?については担当の代理店に問い合わせれば回答が得られると思います。(一般的には運用実績が豊富にあるシルバーパートナー以上の代理店であれば様々な案件において対応可能できると考えられます。)とはいえ、クリック単価の設定をコスト削減という観点だけで考えてはいけません。インディード掲載の背景には「いつまでに」「どんな人を」「何人とりたい」という採用計画があるはずです。同じような募集職種であっても3ヵ月後までに1人採用決めたいという場合と、1ヵ月で10人採用したいという場合ではクリック単価の設定も大きく変わります。他社の成功事例をベースにしながら自社の採用計画に合わせてカスタマイズしていくことが重要になります。

 

「キャンペーンの設定」

複数の案件をインディードで運用する場合、広告を適切に管理・運用する為にキャンペーンの設定(似たような案件ごとのグルーピング)をします。一般的には職種別、地域別、雇用形態別に分けてキャンペーンを設定し、そのグループごとにクリック単価や1日単位・月単位の予算設定をします。また、「確実に応募者を集めたい」という案件だけを集めて特別にキャンペーンを組み、クリック単価を上げることで応募者獲得のスピードを上げるということも可能になります。オープニングスタッフの募集や派遣会社様が注力している(確実に稼働させたい)案件などの場合は、そのようなキャンペーンを組む方が効果的です。

一方で、キャンペーン設定で絶対やってはいけないことがあります。

 

それは難易度が大きく違う案件(想定されるクリック単価が大きく違う案件)を同じグループにいれてしまうこと。適正なクリック単価の設定ができないため「低コストで応募を獲得できる案件のクリック単価が高騰してしまう」または「難易度の高い案件がまったく表示されない」という状況に陥る可能性があり、効果的な運用は難しくなります。

 

3−3、運用開始後のPDCA

最後のコツは運用開始後にPDCAをしっかり回すこと。インディード=運用型広告であるため、継続的にPDCAを回していくことで効果が大きく変わります。運用スタートから半年後に応募単価が3分の1になるということも珍しくありません。以前に比べて有効求人倍率が大きく下がり応募者の獲得が容易になっている現在、「クリック単価の見直し」「有効な応募数と応募単価」「個別案件ごとの充足」を意識してPDCAを回すとより効果的です。

 

「クリック単価の見直し」

有効求人倍率が1倍近くまで下がり応募者を集めやすい状況になっています。全国的に求人数も減少していますので、以前よりクリック単価を低く設定しても応募者を獲得できる案件が増えています。応募者が集まりやすい案件については「上限クリック単価を15円に設定する(インディードで設定できる最低の上限クリック単価)」「無料求人に設定する」のどちらかの打ち手が必要になります。※無料求人掲載のルールは随時変更されていますので無料に切り替える場合は専門の代理店に相談することをお勧めします。

 

「有効な応募数と応募単価」

上記でもお伝えしている通り、応募者を集めやすい環境ですので単純な「応募数」「応募単価」のチェックだけでは効果的な運用は出来ません。現在重要な指標はターゲットとなる採用可能性のある方の応募(有効応募)の数と、その単価です。求人倍率は下がっていますので必然的に「応募単価」は下がりますが、「有効応募単価」はまったく変わっておらず、応募者対応の負荷だけが増えているケースが多くなっています。重要なのは採用可能性のある有効な応募を増やすこと。そこを念頭に置きながらPDCAを回す必要があります。

 

「個別案件ごとの充足」

全国展開している企業や派遣・紹介会社のIndeed運用は案件数が非常に多いため、全体最適で運用(全体での目標応募数や応募単価を設定してその達成をKGIとするなど)することがほとんどでした。全体最適での運用で進めていくリスクは人気の案件の良い効果に引っ張られて、個別案件の採用目標が達成できていないというケースがあることです。全体では目標は達成しているものの個別の案件を見に行くと、「3ヵ月間応募が0」「応募単価が平均の5倍」になっているということもあります。以前よりも応募者を集めやすくなっている今、 案件全体での目標応募数の獲得や応募単価の達成はしやすくなっています。改めて採用が上手くできていなかった個別案件に注力することが全体の採用充足への近道になるはずです。

 

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  • 4、まとめ

いかがでしたでしょうか。圧倒的なユーザー数を誇るIndeed。効果的な運用ができれば、採用の強い味方になります。Indeed運用により、人材募集の幅が広がることは大きなメリットですが、一方でIndeedの運用には、さまざまなノウハウやリソースが必要です。

 

また、まず運用が可能かどうかを見極めるためには、外部の専門家に現状分析を依頼することも効果が期待できます。この記事が御社のIndeed運用の参考になれば幸いです。

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