優秀な人材の見極め方とは?採用の際の見極めポイントを解説!

 採用面接で良い人材を見極めるということは、採用担当者にとっての永遠のテーマといえます。しかしながら、短時間の面接で本当に優秀な人材かどうか見抜くのは、経験を積んだ面接官でも難しいと感じるのではないでしょうか。この記事では、優秀な人材の見分け方から選考時のコツ、確実に確保するポイントまで解説しますので参考にしてみてください。

優秀な人材の見極め方とは?採用の際の見極めポイントを解説!

 1、面接で自社に合う人材を見極められない理由

    1−1 表面的なスキルや経験に気をとられがち

 1−2 主観的に選んでしまっている

 1−3 事業計画を考慮した採用計画になっていない

 1−4 求める人物像が言語化できていない

 1−5 競合他社と差別化できていない

2、面接官が見ておくべきポイント

 2−1 常識にとらわれすぎていないか

 2−2 気になると思える人か

 2−3 入社後に活躍する人か

 2−4 企業の文化に合う人か

 2−5 求める人物像にマッチするか

3、優秀な人材を見極めるための質問

 3−1 将来を見通せる力を見極める

 3−2 課題解決力があるか否かを見極める

 3−3 どのようなポジションでやっていきたいのかを見極める

 3−4 中途採用者には今までの仕事についての取り組みを確認し見極める

 3−5 応募者の普段の姿を見極める

4、まとめ

1、面接で自社に合う人材を見極められない理由

まずは人材を見極められず、面接を失敗する理由について考えていきましょう。

1−1 表面的なスキルや経験に気をとられがち

面接で自社に適した人材を見極められない原因のひとつとして、表面的な情報に気をとられていることが考えられます。経験やスキルを優先的に見て、ある特定の要素を見て優秀な人材だと思い込み、採用をした後に失敗だったと気づくことは意外とあるものです。

資格などをもっていて専門性があり、良い大学を出ているなどの条件のみで判断すると、入社後にすぐ辞められたり、現場との相性が悪かったりと、予想外の結果になることもあるでしょう。もちろん、求める人材として最低限のスキルや経験の確認は必要です。しかし、必ずしも「優秀」な人材が自社に合うとは限りません。

 

データだけでは分からない、別の要素も重要な判断材料になるでしょう。

1−2 主観的に選んでしまっている

表面的な情報に頼りすぎないように、内面にフォーカスを当てようとして、面接での態度や雰囲気で良い人材だと判断するのは危険でしょう。

面接では、あくまでその場だけの様子しか分かっていないのです。

「雰囲気が良い」というのは主観的な意見であって、人材の可能性を見極めているわけではありません。

主観で一度良い人材だと決めると、応募者のことを掘り下げて質問をしていない状態でも「大丈夫だろう」と根拠のない予想に頼ることになります。

 

こうなると、適切な選考はできなくなるでしょう。

1−3 事業計画を考慮した採用計画になっていない

採用計画を立てる際は、事業計画に基づいてスケジュールから採用人数、人材に求めるスキルまで落とし込み、配属先、期日、人数、求める人物像、MUSTスキル(必要条件)、WANTスキル(希望条件)これらの項目を明確化することが重要です。

 

これらを定めていないまま採用活動を進めた場合、採用手法を見誤る可能性があります。

1−4 求める人物像が言語化できていない

求める人物像を言語化できていないまま採用活動を進めた場合、入社後のミスマッチにつながる恐れがあります。ペルソナ設定まで行うことができれば、採用手法の選択を行いやすくなるほか、自社に合う人材を効率的に獲得することが可能です。

 

対策としては、「リーダーシップがある」「〇〇の資格を保有している」など、自社が求める人材の特性やスキルを言語化して社内で共有し、求める人物像を明確にしておきましょう。そうすることで、社内での採用の方向性が定まります。

1−5 競合他社と差別化できていない

競合他社と同じ手法で採用活動を行うだけでは思うように人材を集めることは容易ではありません。自社の魅力や強みを十分に把握していなければ求職者の興味・関心を引くブランディングを行うことは難しいといえます。

 

対策のひとつとして、差別化を図る場合、競合他社の情報はもちろんのこと、自社の魅力や強みを見直すことが欠かせません。給与面や福利厚生など、求職者へのアピールポイントを明確にしたうえで自社のブランディングを強化していきましょう。

  • 2、面接官が見ておくべきポイント

採用面接では優秀だと思ったのに、入社後に期待した活躍ができないのはなぜでしょうか。また、表面的なデータだけでも、主観に頼っても良い結果が得られないとなると、面接官は何を見れば良いのでしょうか。

 

面接を効果的に進めるために、面接官が注目すべきポイントがいくつかありますので、解説していきます。

2−1 常識にとらわれすぎていないか

業界経験者が入社すると即戦力になる可能性も高いですが、応募の窓口を広げ新たな可能性を取り込むため未経験者を採用することも多いでしょう。

経験がない場合は、スキルや実績で評価することができず、面接では見極めにくいと感じる方もいると思います。

そのようなときは、応募者が常識にとらわれずにアイデアを出せる人材か注目してみましょう。

経験者であっても同じことがいえますが、新しい発想や企画が出せる柔軟な思考の持ち主は、企業にとって貴重な人材になります。

特に未経験であれば、教育もしやすいメリットがあり、経験とスキルばかりに目がいくと見つけることができない優秀な人材も多くいるでしょう。

 

2−2 気になると思える人か

採用基準を設ける目的の一つに「候補者を公平に評価すること」が挙げられます。複数の面接官で審査する場合、同じ評価基準を共有することで、担当面接官の主観的な評価をなるべく避けることができます。さらに、採用基準が明確であれば、判断するスピードも速くできるため、採用したい候補者へいち早く連絡や内定を出すことが可能になるでしょう。

2−3 入社後に活躍する人か

入社後に活躍する人材かどうかは、スキルや学力だけではなく「コンピテンシー」を見極めることが重要です。

コンピテンシーとは、成果を生み出すために工夫を加えながら実行する能力のことで、「知識を行動化できる」、「結果を生み出す工夫ができる」かがポイントになります。

面接で見極める際は、応募者が今までしてきた行動や事実を集めると良いでしょう。

 

質問としては応募者の「長所」や「強み」を聞く従来のスタイルで大丈夫です。返答に対して「理由は?」「たとえば?」を追加して尋ねることで、応募者の素質を確かめることができます。

2−4 企業の文化に合う人か

企業には少なからず独自の文化や社風といったものがあります。組織の戦略やビジョンに基づく行動指針や職場内の雰囲気など、社内で無意識に共有している価値観を指します。

優秀な人材であっても、企業の理念や文化に合わない場合はミスマッチが起き、早期に退職してしまうかもしれません。

そのため、面接では企業文化にマッチする人材かどうかを見極めることが大切です。

企業文化とマッチした人材を採用することができれば、離職率を減少させることができ、コスト削減にもつながります。

 

面接という短い時間で企業の文化に合う人かどうかを見極めるためには、自社の企業文化や社風について応募者自身に聞いてみると良いでしょう。「類は友を呼ぶ」というように、企業独自の価値観や文化に引かれた人同士は、波長が合いやすいとも考えられます。そのため、応募者が自社のイメージを的確に捉えているようであれば、企業の文化に合う人材の可能性が高いのです。

2−5 求める人物像にマッチするか

企業の採用計画では、「いつまでに」「どんな人物を」「何人」採用するかを設定します。

面接官は採用計画に沿って、どんな人物が求められているかを把握し、応募者がその条件にマッチしているかを確認することが大切です。

スキル、経験、知識など設定した条件を満たしているかどうかを見極めることで、自社にとって優秀な人材を採用することができます。

 

求める人物像を設定する際は、自社で活躍している社員を分析したうえで条件を明確にしていくと決めやすいでしょう。

  • 3、優秀な人材を見極めるための質問

優秀な人材を採用するためには、面接で何を質問してどのような見極めをするのかを理解しておくことが重要になります。ここからは、具体的に何を見極めるのかをご紹介します。

 

採用面接での質問内容は、毎回思いつきで変えるのではなく、あらかじめ質問内容とその評価基準を決定しておき、マニュアル通りに進めていく構造化面接の手法をとることをお勧めします。その面接の対話の中で、コンピテンシーを意識した内容を加えることを忘れずに行いましょう。

 

3−1 将来を見通せる力を見極める

現代は社会情勢の変化が早く、いま通用していることが将来に渡って通用する保証はなく、既存の手法だけでは継続的な発展が難しくなってきていると感じている方は多いでしょう。そのような中での採用では、自社の将来を背負っていけるような人材を求めます。

 

そこで、面接では将来を見通せる力を持っているかを見極めるために、創造的な発想ができるかどうかを判断できるような質問をします。経験していないような事柄に対し、どのような事が考えられるのか確認してみましょう。

3−2 課題解決力があるか否かを見極める

具体的な質問を通して課題解決力があるか否かを見極めることは大切です。実際に自社で起こっている問題や課題などを提示して、どのように解決していくのかを確認してみましょう。その回答と自社にいる社員の回答とを比べることによって、人物像をイメージしやすくなります。

3−3 どのようなポジションでやっていきたいのかを見極める

配属先やどのような環境で働いてもらうのか具体的に決まっているときには、どのようなポジションでやっていきたいのかを見極めておくことが重要です。リーダータイプなのかサブタイプなのか、最終的にはどのようなポジションを考えているのかを確認します。

 

配置場所や人員構成によっては、モチベーションの低下につながり、早期に退職となってしまう場合がありますので、注意が必要です。

3−4 中途採用者には今までの仕事についての取り組みを確認し見極める

中途採用の面接では、今までの仕事についての取り組みを具体的に確認し見極めることが重要です。達成した目標や成果のあった内容を聞くことも大切ですが、大変だったことや失敗事例なども合わせて確認します。

 

失敗経験などから何を学んだか、なぜ失敗したのか、繰り返さないためにどのようなことを行ったのかなど、具体的に行動した内容を確認しましょう。

3−5 応募者の普段の姿を見極める

履歴書や職務経歴書だけでは、応募者の普段の姿を知ることはできません。採用面接は、応募者がどんな人物なのかを知る絶好の機会です。まずは世間話から始め、質問の途中にもアイスブレイクをはさむなど、応募者がリラックスして話せる雰囲気をつくれるよう工夫をしましょう。そして、質問を深掘りしてみましょう。

採用のミスマッチを防ぐためには、質問を深掘りすることも大切です。「なぜ当社なのですか?」「仕事で大変だと思うことは?」など、応募者の志望理由やパーソナリティーを深く知るための質問も用意しておきましょう。ただし、問いつめるような聞き方をしてしまうと、圧迫面接のような印象を与えてしまいます。言葉遣いには十分注意しましょう。

 

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  • 4、まとめ

いかがでしたでしょうか。優秀な人材とは、会社に利益をもたらすことができる人を指します。ただし、具体的にどのような能力を持つ人を優秀と呼ぶかは、職種や企業などによって変わります。また、表面的なデータやスキルだけで判断すると失敗することも多いようです。自社に適しているのか、コミュニケーションが取れるか、知識を活用して結果が出せるかなど、注意するポイントも多くあります。より良い人材確保のためには、まず質の高い採用活動も必要になるでしょう。

 

自社にとって「優秀な人材」とは何かを見極めていきましょう。

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