求職者視点での仕事の探し方

これからの採用は求職者視点が重要になってきます。

どういった形で求職者視点にたっての採用をしていけばいいのかを解説していきます。

求職者視点での仕事の探し方について

  • 求職者視点のお仕事の探し方とは?

  • 同じ求人は二度と見ない。

求職者視点を理解する

皆さんは、出張先で地元の名物を食べたいと思ったときに、どんな行動をとりますか?おそらく多くの方はスマホで検索という行動を、無意識のうちにされるはずです。この無意識というのは重要なポイントです。

例えば経営者の中には、年代のせいか仕事を探すのはハローワーク(公共職業安定所)という意識を持つ方が多いように感じます。もちろん、その探し方も間違いではなく一つの手法だとは思いますが、世代によってはハローワークが何をする機関かを知らないという方も多くなっています。何となく感じると思いますが、それは若くなるほど高いという傾向もあります。そうであると仮定した場合、皆さんが応募してほしいと思っている人材の年代はハローワークを利用する方は多いでしょうか?

もう今は、ハローワークに求人票を公開していたら勝手に応募があるという時代ではないです。やはり意識してほしいのは「求職者視点」。どんなに素敵な会社でも、どんなに素敵な求人内容であっても見つけてもらえ限り、自己満足にしかなりません。先ほどの出張先での名物も知られなければ意味がないですし、知らなかったことにより美味しいものが食べられないという、探していた側の損失もあります。今までにも皆さんの会社の求人を見つけられないことにより、会社も求職者も求めあっていたという出会いをなくしてきたかもしれず、その損失は今の時代では計り知れない大きなものです。そうならないためにも繰り返しになりますが「求職者視点」を意識してください。

では「求職者視点」について、何点かポイントを説明していきます。

 

<同じ求人は二度と見ない>

皆さんの会社では求人票を作成する際、どれぐらいの資料や書籍、各種セミナーなどで採用について勉強をされていますか?何人で内容を確認し、どれぐらいの時間をかけて協議してから作成していますか?多くの会社では、たった一人の担当者が、何も勉強せずに過去の自社求人内容をそのまま使用している状況になっていないでしょうか。そして、その担当者というのも求人の専門家などではなく、普段は総務を担当している方や、社長が思いついたように片手間で担当しているという状態になっている場

合も多いかと思います。採用についての勉強も、本業があるので毎日するというのは難しいかもしれませんが、せめて重要なポイントを知っておくにこしたことはありません。

例えば、202016日からハローワークの制度が大きく変わったことは知っておられますでしょうか。一般的にWEBでもハローワークなどの求人でも、求職者は一度見た求人票で応募まで至らなかったものを、再度見ようと行動をすることは少ないと考えます。皆さんも飲食店などを検索している時に、ここはあまり良くないなと感じてページを閉じたら二度開くという行動にはなかなか至らないという経験はあると思います。

求職者も同じことです。最初に皆さんの求人を見た時に、ここはあまり良くないなと感じられてしまうということは、もう次はないということです。そもそも現在では求人を見てもらうということですら以前に比べて難しくなっており、その機会を大切にしないというのはもったいないです。一期一会という言葉もありますが、求人もまさに一期一会です。

 

<その求人に未来は書かれているか>

求人のコンサルをさせていただいて感じるのは、多くの会社で求人内容から未来が見えないという点です。少し良いなと感じる求人でも、求人情報の中から感じられるのは会社の未来だけ。求職者がその会社に入社したらどうなれるのかというポイントが記載されているものは非常に少ないです。 統計にもあるように、以前に比べて給料が良ければ良いという求職者は減ってきており、自分がどのように会社で役に立てるのか、自分がどのように成長できるのかという視点で求人を見ている場合が増えてきています。

創業〇年の歴史というのも、もちろん大切で素敵な情報ではありますが、一般的な会社がそこで争うのは難しく、その自社ではどうしようもない点で勝負するよりは、入社1年目、3年目の先輩がどのように活躍しているのかという実際の姿をイメージできる方が、はるかに魅力的で応募したくなると思いませんか。

 

<仕事を難しく書く目的は何ですか>

こちらも求人コンサルをしていると感じることが多いのですが、求人に書いてある言葉が専門的過ぎて、意味が分からないという求人があります。これだけ求人募集している会社が多い中で、意味が分からない求人であれば読んでくれる可能性が減ります。もちろん、意味が分からないといってもその業界では当たり前の言葉なのでしょうが、業界以外の方からは難しそうな仕事というイメージになってしまいます。

例えば当社(社会保険労務士業)の採用ですが、以前の求人には「お客様からの依頼に、オフィスステーションを使用し、kintoneを活用することで、迅速にもれなく対応していきます」と書いていました。おそらく業界以外の方には通じない言葉であり、イメージができません。当時は、こんなツールを使用している業界最先端の事務所なのですよといいたかったのかもしれませんが、伝わらなければ意味がありません。そして求職者にとってはメリットが感じられません。この内容で応募しようと思う方を見つけるのはなかなか大変なことです。そんな記載をするのであれば、 最先端のツールを学びながら使用していただくことで、スキルも向上して、今後の人生にも役立ちます。」の方がいいはずです。あくまで目的は、求職者の方に求人へ応募いただくことですのでお客様に営業する目的なのか、求職者に応募してもらう目的なのかで書

容を考えていく必要があります。

 

<そもそも興味ある項目を知っていますか>

まず想像してみてください。求職者が求めている情報のベスト3は何だ

と思いますか?給料、労働時間などを想像されたのではないでしょうか。

もちろん、その項目に興味がないわけではないでしょうが、

『【2014卒就活調査】企業選びの基準は「雰囲気・社風」「成長できるか」です。

具体的には、 第1会社の雰囲気・社風(708%)2位・自分が成長できるか(58.5%)、第3現場社員の対応・様子(57.0%)、上位三つはこのような結果(出典:JOBWEB) だそうです。おそらく、給料などは会社によって大きな差はなく、求人を見れば誰でも分かる数値であることも影響していると考えられます。先ほどの調査結果では数値で表現しにくい、そして記載している求人が少ないという点が上位になっている原因の一つと考えられます。皆さんの求人から会社の雰囲気は伝わってきますか?先輩となる社員さんの様子などは伝わってきますか?この視点においては、文字での記載も可能であり有効だとは思いますが、やはり画像の方が優位です。特に若い方を中心にスマホなどで文字よりも画像などの見た瞬間に分かる、そしてイメージしやすいものに惹かれる時代です。文字だけで伝えるのが難しい場合には対応をしていきましょう。併せて成長できるかに共通する部分として、先輩の声も大事な要素になります。なかなか先輩の方も恥ずかしがって声を集めにくいということもあるかもしれませんが、そんな時にはQ&A形式がお勧めです。質問を会社で用意すれば先輩は答えるだけなので、フリーで喋ってもらうよりは抵抗なく受け入れてくれる場合が多いです。ただ、ここでも重要なのは「求職者視点」です。求職者が知りたいことは何なのかをイメージして質問内容を考えてください。繰り返しになりますが、商品をお客様に営業しているのではありません。あくまで評価するのは求職者であり、皆さんの目的達成には、求人に興味を持っていただくことからスタートです。

同じように社内の雰囲気を表現するには、入社式や忘年会、慰安旅行などがあるのであれば、それらの画像などを掲載することも有効です。この点については、最近ではこのようなイベントを嫌う方も増えてきているため、あえて掲載しないという会社もありますが、それで応募されて入社したとして、その後に「イベントがあるなんて知らなかったので辞めます」という方が出ると困りませんか?

逆に、自社には何のイベントもないのですが、という会社もあると思います。それはそれで間違いではなく、イベントがないということを公開することでアピールするのも方法かと思います。その方がいいという求職者もおられるでしょうし、会社とマッチする人材である可能性も高くなります。どちらも間違いではなく、ただ避けたいのは、これは伝えなくても分かるだろうという思い込みと、情報を公開しないことにより誤認識させて入社まで至るケースです。皆さんには当たり前の社内情報は、想像以上に求職者には伝わりませんし、伝わらないことで自社と合っていないタイプの方を引き付けている可能性もあるため、違法でない限りはどんどん伝えていきましょう。

 

<興味あるだろうという項目を、自分の感覚で考えない>

求職者が興味ある項目を知っていただいた上で、次に考えていただきたいのは世代や性別、育ってきた地域(都会や田舎など)によってそれは変わるという点です。

 

例えば、20代と 50代の求職者では興味ある項目は違ってきます。どちらが正しいという話ではなく、どちらも正しいのですが皆さんが採用したいのはどの世代なのかが重要であり、その世代が求めているものが正解となります。20代を採用したいのであれば20代の興味ある項目を知る必要があります。俗にいう「ゆとり世代」だからとか、最近の若者はとかいっていても求人への応募は増えません。当たり前ですが、その世代にも素敵な方はおられますし、50代とは違った魅力を持っているはずです。

優秀な人材を採用したいという目的なのであれば、その魅力を見出し、採用していくという手法をとりましょう。

 

<求職者視点の究極は?>

ここまで「求職者視点」の大切さについて書いてきましたが、その究極であり、簡単にイメージできる方法として、自分の子どもが「この会社に就職したいと求人を見せてきた」ことを想像してみてください。その求人への応募で納得できそうですか?もちろん、親の視点から納得いく求人内容にすぐにするのは難しいかもしれません。ただ、いつかは目指したい状況であり、その状態になれれば応募が増えるのは間違いなしです。その状態を目指すのであれば、今は何が不足しているのか。その意識で自社の

求人を見て、対策をとっていけば会社も求人も良くなっていくこと間違いなしです。

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